ストリートノベル大賞出身
詩人の自主制作初期作品集
【愛死輝身弾】より

家のワン公、
  股関節の癌

欲望はできない
なんて欲望できぬ
彼女が俺にこの俺に欲しいなんて欲望できない
彼女の股関節癌になるなんて欲望できない
病気で彼女死ぬなんてのは欲望できない
自分んチのワンチャンの
耳が声聞こえなくなるなんての欲望できぬ
もうそろそろそこんトコはできない
心も徐々に弱まってきた
強烈なのはもう臭い
そろそろ臭いしやけに臭い
もうおれに明日なんて、なんてのは欲望できない

意味があんだろ

意味があんねんやったら
意味があんねんやろ
頭が良くないんやったら
頭が悪いねんやろ
ハン、おもんないねん言われたら
アンタはアカンねんやろ
結婚がどうかは俺は知らんが
お前がするんやったら
そのユビワ意味あんねんやろ

臭くてとっても暑い部屋

有り難さ感じきるのなら
逃げた締め切ったこの部屋で
暑いのにこの本読んでいるのも有り難い
めちゃんこ有り難い。
有り難いのならジャマになって
1度売ったことある古本のマンガの本
読みたくなって探しに行くのもソイツも有り難い
トコトン有り難みイキたいんやったら

隣に挨拶結構じゃないの

宇宙人でもええやないの
近所にキッチリ挨拶したら
ほんでええやないの
爽快やないの
小学生が酒盛りしててもまあええやないの
味分かってたらうまけりゃそれで
卒業式には涙で締めてもええやないノ

コノ世界

調子に乗っていいんだろうか
コかされるの覚悟で調子に
乗っていいんだろうか
もうココ大丈夫と忘れてなんも なんもかも
染み込んでた昔の癖とかを
喜んでももう
調子良くて気持ちヨクて
お風呂入りながら口笛吹いていたら
フと見上げた窓の上に変な顔が
調子乗っていいのかコノ世界
悪い方に考えていたら得という
注意もそこそこコノ世界
いきなり彼氏できたからもう電話いらないと
恐怖もソコソコこの世界
フルまえの理由を先にまずは理由を

タイトル

仕事にアキるって事
続けていた自分の仕事に
5年間続けていたらアキちゃった
働かないでソレ続けていたらアキちゃった
これから何しよ もう遊ぼうか
彼女と飲みに行ってる会話にも飽きるってこと
もう楽しくないなって
そんなことってあんだろうかな
はずかしいことだけども
ビールに味があるなって思ったんわかったん
極ごく最近 この前のとき
ゆっくり飲んでうまくてとても
飽きたらなにをしようかな
お前の方が酔った俺の方の会話に
なんら希望もないんやったら

歯を白く

汚くなった歯を白くなるアパガードで
どんどん白くしていく
日を重ねて生きてく事がだから楽しい
差し歯で色が戻らない
前の3本の歯にはマニキュア塗って
他のが白く戻ったらその後に
もっといえば手アカのついた窓を
垢をを落としていく毎日が楽しい
お湯たして作っていくこともそれも楽しい
戻らない、戻し様もない傷も好き
ホホの筋肉の付き具合左右のズレ
鼻の骨の歪み、事故の差し歯な前歯も好き?
口元に残ってる昔の傷、も愛せる?

それはヒドいよ

ひどいなと思った事件に目を閉じた
そこの波長は持てないってところに目を
美少女の髪
鍵の付いたチャリンコいっつも調べているけど
そこの波長ニラミ入るけど
楽する今までの癖でなんとかギョロッと
道で親が手を引く1m弱の小さい子供を
蹴飛ばす事をわざと考えて目を閉じた クルマ運転中に
土手歩くガードマン蹴り落とすこと考えて閉じた
僕はすごく勝手だけど愛情に閉じたのか
本気で死んじゃう前の鼻の下の汗に
親父の朝起きろという
名前を呼ぶ汚い声に目が閉じた
目を多じたドタマにきた

セコさや美人さ

土地で育った選手軽く売り飛ばす
町的なセコさと
商売人で困れば変えちゃう
美人さと嫉妬と一緒
身内はツメろって感覚が
つ、ついに完全になった俺に
土地のセコさだけが残った

汗をタオルで

汗がきれいね
人ってなにゃろ
歯とか愛とか汗とかタオルで
きちゃないのって
ア、風が吹いてる
ア、汚い人どうしがヤッテル

耳ナリ

良いほうでも
耳ナリするよ興奮して
いい歌聞いてて
視力落ちるよ弱るよぼやけるのよ
アタマ興奮して
焦って こわいナマケにも

なにが切ないのか

チェンジして衛生放送つけて見るのが切ない
他のおなごのオチチ
モミ集めてピンクの乳首吸うのも切ない切ない
こんだけ彼女と仲良くても
二人で食べる昼飯のとき
キミがつけるテレビが音が切ない
俺が切ない ボサ髪にプライドもっとりますんか。
止められた電話が切ない
調子良くなり動きはじめてはじめて分かる
親不孝が切ない
根性腐っているよな怠けてて
一番に受けてるのが親ならね
会いたくなる思った瞬間に
彼女の所へすぐ行かないのが切ない
なぜなら夜やからや コトが起きる
スマップ切ない酒のむっちゃがぶ飲みが

倒れ込むときのアラアラ

求めるものがなんもなくなったじょ
人がいて
倒れ込むときのアラアラッ
手元から落ちてく歌詞カードにもあらあら
足がもつれてジュータンに
コーヒーをこぼすときのヨロヨロ新幹線でも
アレアレこの子はホント
ほらっ洋一こらって

千でも万でもダンナのクチに

食っていけるんならって
いいんじゃないかって気もするし
食ってけるんならいいんじゃない
旦那に言いくるめられててもバカでも
食ってけるんならいいんだよ
百人の人に笑われていても
家の門構え爆笑でもお金がついてきてんなら
夫婦二人の会話ブキミでも気色ても
いいって気もする
いいよ幸せだし
終わりきったソンあとに
お金があるからまあいいじゃないか
愛の女房とその妻と
食って生きたらいいじゃないかとして
女よアガくなマブタパチパチ終わってもコビるな

グチャグチャ愚痴愚痴

手ェがいいぶんグチャグチャ口悪い
仕事やめたジジィになったとき想像できる
立派な職人の癖まで愛す
手ェがいいぶんおもろいね
手がいいぶん人ホメない
明日のためにも譲れない有りがちのオヤジ
仕事やめても寿司でも行こうね
ボクお金あったら奢ってあげるね
死をキライ恐れてるって事にも値打ちがある
体のためにケガしないから
ケガはせずに良い仕事を

汚い会話で受話器とスミコが

キタナイ会話で受話器イタむ
ズレたままのパンツで
魂食い込む マジだっ
座ったままの動作で
汚いカスがぶち込まれる
ゴミ箱がかわいそう
汚れ物はほうり込まれる洗濯機とか
虫の居所悪い男がゴミ箱には
カス投げつけられて可哀想なの
あの歌手がモロに人を救っている
何人?

処分順序

なにをするかの
やるかかる順がちがう
楽になるための
飲み物はあるとなりに
それもいいと思う
順番違うのよ頭拭く
十年前の古い材料から使ってく
ちゃうよそれじゃ体がだるいじゃん
先にコーヒーがある

セーターぬくいか

考えられない
セーターがぬくいのか
トレーナーがぬくいのか
肩が寒かったのかアホかな風邪を引いた
アホかなボク 考えられない
今まで生きててどうだったのかってのは
しんどかったかなんだったのかは当然わからん。
車幅寄せされたのかもなんなのかも
アソコって怒られなきゃいけないところなのかな
女の人連れているとき嫌がらせを受けたのかな
バカだからわかんない
お盆ていつからなの なんで出稼ぎなの?
電気屋だからかな
マリかリホかもよくわからない
雨が降っていてどうかってのが
久乃だろおが春江だろうが
お月様二つあってもまあええか
どうでもいいかなアホかなボク

よい癖

癖になんのがこわいから
初めて入った店が
初めて出た町にはいろいろな店に入ろう
病み上がりのアノとき
第一声発したときに笑って貰えたかですべてが
変におかしな歌が売れているからって
ガキに宗教の本見せて分かるわけない
興味ないないちんぷんかんぷん
頭のよくない歌聞いてるのがかわいい子供
明るくてサエないギャグもいいじゃない
わが子が出来たら可愛い子供に
ガキが意味よりの事言ったらキライ
子供に聞かせて分かるはずがない
チンコも立つわけがない

奴のマンション下の罪

思い出さなきゃいけない事を
思い出してしまった
ここでこの事件で
ウソみたいに
何年か前のマンションの地下だった
こういうの方角が悪いっていうんかな
オレんちからして

ぼく自体

ちょっと物感じただけでこんなにしあわせ
今日一時までビデオ屋開いてるもんね
物だけでこんなに
彼女と焼酎でも飲めるもんね今日夜 また
その次ついに僕の存在自体までになって
夕方散歩で歩いててカラダフワフワって
ぼくの存在自体にフワフワする喜びが
夕暮れに散歩から体から
ちょっと物感じただけで
ちょっと物 カフェも
体フワフワしてきたけれど
物も何もが何もかもが面白ーくなくなるとき

何がナニ

お風呂入ったからってさらさらの毛ェして
何がなになん?
何が
生え際フサフサ俺はただの明るい兄ちゃん
うすらヒゲもない
あっさりとした目と目元 顔と
派手目なリボンと
癖はつけずに
カラオケは声高く歌いあげるから
何がなに?
キミが俺

ええ日

ええ日やなあ
ええ日を実感してる
エエ日
人といるから
ひとくちひとくちがグラス置いて
早いと思っていたけど
一人きりでもゴクゴク飲むよ
ヤミが照らし合わされて ええ日
できる事とできない事がハッキリしてイイ日
夕方5時からギャル亭へ 出掛けヤバイ日
だらしなく何日も泊まってくるから
半分ビヨキ、フンギリなくて帰ってくれない
ジンロ飲んでゆっくり焼き肉食って
ゆっくり食事をとってエエ日

ブサイククン

重量挙げてる男の上下圧縮されたよなカラダの形
一杯なにか持てるもんってこともないのかもなあ
集中して笑った後での切り替え
すごく笑った後での仕事への切り替え
働きに出る前にすっごくユらぐ音楽聞いて
なんか一杯持てるものでもないのかなあ
昨日のことは忘れている
バカなほうがいい抜ける力に球場を走る力
おいら野球の選手を選んだだけ
選手なら何にでもなるよ
物でもつくるよ
玉蹴る選手の姿に泣いた
ミニククなるのがいやだから
ぼくはやめるよ見にくくなること
なりふりかまわず、でこの町ぶっさいく君

バス下車

どこで降りとんねんという
二百十円のバス降車と
我ながら参るがどこなのココは?
オヤの1万円でできたもの
オレあってかっこいい。
二百十円のバスから降りた
1まんえんでこのオレができること。

ゴミがいてウソの方が

ゴミがいてウソがいて人生が楽しい
極道っぽいウソがあって
思うのは彼女と二人きりの時間を大事にしよう
フロに入って体はスッキリしよう
二人だけの海に沖にコンクリに
立っている男女が残った
マジでホンマに走らなあかんな夜明けまで
早く帰ってほしかった邪魔者が去って
やっと帰ってくれて
俺は慣れない多分
焼き鳥屋で鳥をホイスをレモンを生で少し

ヨメハンのそば

ヨメハンがいる場所で軽い昼寝
神サンが与えている物の中で俺達をイジメる
調子を崩す
近所に困ったときはとお互い様ヨと思う
オンナの親などの優しさの中で
調子を落とす 調子をナくす
兵庫県で油断もさせてそしてゆっくり
隣の彼女の元気さの中で 仕事もさせる
完璧な笑いの番組僕に与えている中で
アッてはいけないことナくちゃいけないこと
与えさせたものの中で自分の仕事をさせる
皆にそのコに

フリムクスピード

フリムクスピード
ゴットが華(猫)が
俺が澱んであらゆる土地が
フウゥって言って土地がオンナが
お部屋の角が四隅が
素早く振り向き引っぱたく速度
当然ビンタが往復で
彼女のほっぺた引っぱたく手元の速度

昭和の生まれが百五まで

昭和46年生まれが
105まで

今宵だ

アリガタかったから
ごちそうさまの音頭と
一緒に進まなきゃならない